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1924年11月9日、スイスのチューリッヒに生まれ、1947年に単身渡米。自作のポートフォリオが認められて「ハーパーズ バザー」や「ヴォーグ」でファッション写真、「フォーチュン」等でフォトジャーナリズム作品を発表。1955年にグッゲンハイム財団の奨学金を受けて、アメリカ全土を旅して撮影を行います。その集大成として1958年にフランスで出版したのが「Les Americains」であり、翌年にはアメリカでも「The Americans」として出版されます。 1960年代からは映画にも活動の幅を広げ、アレン・ギンズバーグを始めとするビートニクの作家たちを映した『プル・マイ・デイジー』(1959)、ローリング・ストーンズの北米ツアーに同行した『コックサッカー・ブルース』(1972)、トム・ウェイツやジョー・ストラマーも出演した『キャンディ・マウンテン』(1987)などを監督。現在、美術作家の妻ジューン・リーフと、NYとカナダのノバスコシアに暮らす。
■ 撮影期間:9ヶ月
■ 移動距離:10,000マイル
■ 撮影したフィルム:767本
■ 撮影枚数:27,000枚
■ 写真集の掲載数:83枚
■ 作品のクリスティーズ落札価格: 55万ドル(※「路面電車」/1ドル113円換算で約6,200万円)
撮影された50年代のアメリカは、中流階級が急増し、「アイ・ラブ・ルーシー」等のTV番組がヒットしたアメリカ的価値観の黄金時代と言われる一方で、マッカーシズム、公民権運動、ビート世代、そして米ソの緊張関係と政治と文化が大きく揺れた時代でもありました。翻って2016年、大統領選挙で激しく揺れるアメリカの価値観が再び炙り出されました。アメリカが抱える不安や怒りは一体何か? アメリカは何処へ向かうのか? そのヒントを求めて 50 年代以降のアメリカを振り返る空気がいま流れ始め、本作でもその楽曲が使用されているボブ・ディランの歌詞がノーベル文学賞を受賞し改めて注目されているのも、その一事例だと言われます。
1914
第一次世界大戦(〜18)
1923
「タイム」創刊
1924
スイスのチューリッヒに生まれる
1925
「ニューヨーカー」創刊
1929
ニューヨーク株式市場大暴落
1936
チャーリー・チャップリン監督『モダン・タイムズ』公開
1937
「ルック」創刊
1938
ウォーカー・エバンス「アメリカン・フォトグラフス」刊行
1941
第二次世界大戦(〜45)
1945
広島・長崎に原爆投下
1947
自作集「40 Fotos」を携えて単身アメリカへ。「ハーパーズ・バザー」誌にアシスタント・カメラマンとして雇われる。 アンリ・カルティエ=ブレッソン、デビッド・シーモア、ロバート・キャパらが写真家共同組合「マグナム」を結成
1948
中央、南アメリカを旅して撮影した写真集「Peru」を自費出版
1949
ヨーロッパを旅しパリで友人のアーティスト、メアリー・ロックスペイサーに捧げる作品集「Mary's Book」を制作。ウィリアム・レヴィットがニューヨーク・ロングアイランドの住宅分譲を開始
1950
メアリー・ロックスぺイサーと結婚。長男パブロが生まれ、アメリカへ戻る。ニューヨーク近代美術館「51 American photographers」展に参加
1951
CBSが「アイ・ラブ・ルーシー」を放送開始(〜57)
1952
写真集「Black White and Things」を自費出版
1954
長女アンドレア誕生
1955
グッゲンハイム財団の奨学金を得て全米を旅し、27,000枚を撮影。最高裁が公立学校における人種差別撤廃の実施を命令。GMの市場占有率が51%に達する。カリフォルニア州にディズニーランドが開園。レイ・クロックがマクドナルドのフランチャイズ化。クイズショウ「21」で八百長が発覚
1956
アレン・ギンズバーグ詩集「HOWL」刊行。エルヴィス・プレスリーが自身のレコード売り上げ記録。「ペイトン・プレイス」がベストセラー3位に
1957
ソ連が人工衛星スプートニクの打ち上げ成功。ジャック・ケルアック「路上」刊行
1958
パリのデルピール社から「Les Americans」が出版される。ジョン・カサヴェテス監督『アメリカの影』公開
1959
アメリカのグローブ・プレス社から「The Americans」が出版される。 ジャック・ケルアックやアレン・ギンズバーグらビート文学の中心人物らとコラボレートした短編映画『プル・マイ・デイジー』を監督。ヴァージニアで黒人と白人の共学始まる。ジャン=リュック・ゴダール監督『勝手にしやがれ』公開、ウィリアム・バロウズ「裸のランチ」刊行
1960
アメリカ、キューバと断交
1961
シカゴ美術館にて初めての個展「Robert Frank Photographer」展が開催
1962
アメリカ、ベトナム戦争直接介入
1963
ヒッピームーブメントが起こる。ジョン・F・ケネディ大統領暗殺
1964
キング牧師がノーベル平和賞受賞
1965
米軍がベトナム北爆
1966
シカゴで黒人暴動
1967
ワシントンで大規模な反戦デモ
1968
キング牧師暗殺
1969
メアリーと離婚
1970
美術作家ジューン・リーフとカナダのノバスコシアに家を購入。NYとノバスコシアを行き来する生活を始める
1972
ローリング・ストーンズのアルバム「メインストリートのならず者」(Exile on Main Street)のためのジャケットを撮影。またストーンズの全米ツアーのドキュメンタリー『コックサッカー・ブルース』を監督。しかし内容の過激さから一般公開はされず。ニクソン大統領訪中、日本へ沖縄返還
1973
ベトナム戦争和平締結、ウォーターゲート事件
1974
娘アンドレアがグアテマラで飛行機事故のため死亡
1975
ジューン・リーフと再婚
1978
アメリカ、中国との国交正常化
1980
イラン・イラク戦争勃発(〜87)
1983
大韓航空機事件
1984
ジム・ジャームッシュ『ストレンジャー・ザン・パラダイス』公開
1986
ヒューストンにて「New York to Nova Scotia」展開催
1987
アメリカン・フィルム・インスティチュートにて映像作品の回顧展「In the Margins of Fiction:The Films of Robert Frank」が開催。初の35mm長編映画『キャンディ・マウンテン』を撮影。伝説のギター職人を探すニューヨークからノバ・スコシアへの旅を描く。(日本でも1990年に渋谷シネマライズほかにて公開)
1989
ベルリンの壁崩壊
1990
イラク、クウェート侵攻。冷戦集結
1991
キソ連崩壊
1991
レバノン内戦で荒廃した市街の撮影を依頼される
1992
ロサンゼルス暴動
1994
息子パブロが死亡。ワシントンDCのナショナル・ギャラリーにて大回顧「Moving Out」展が開催。主要な作品をまとめた作品集も出版
1995
若い芸術家、団体、NYの公立学校の教育プログラムを助成するアンドレア・フランク財団を設立。第一回の受賞者にミランダ・ジュライ
1996
ハッセルブラッド国際写真賞を受賞
1998
サンフランシスコ映画祭でPersistence of Vision Awardを受賞
2000
国際写真センター(ICP) コーネル・キャパ賞を受賞
2003
ワシントンDCのコーコラン美術館で「London/Wales」展が開催
2004
ロンドンのテート・モダンで「Storylines」展が開催
2008
フォルクヴァンク美術館で「Paris」展が開催。写真集も出版
2009
ナショナル・ギャラリーで「Looking In」展が開催。その後、世界を巡回ドイツのシュタイデル社がフランクの全ての写真と映像作品を出版する「the Robert Frank project」をスタート
2016
東京藝大にて世界50都市を巡る「Robert Frank: Books and Films, 1947-2016」展の10都市目として開催し、2週間の会期中に2万人以上が来場